スーパーやコンビニのバックヤード（調理場）で作ってもらえるものなので、まずそのお取引先様の設備に合わせた提案をします。
火気厳禁だったり、鉄板使用だったりと様々です。
当社では野菜をカット・洗浄する設備を持っていますので、その野菜と各メーカーのタレや肉･魚介を組み合わせたキットを製造できます。
この商品が、365日毎日配送で納品日の翌日まで使用できるスペックで提供される形となります。

当社における商品開発とは、テレビに出てくるような白衣の研究員とは違います。
お取引先様の欲しい商品を予測し、自社で出来る技術に照らし合わせて設計、原価計算し、それを売り方、価格、作り方等を書面化してプレゼンします。見込みがある場合は改善可能かどうかを検討し再提案。採用決定だった場合は、工場への設計落とし込み、原材料の受発注準備、先方が必要とする書類の準備と、開発の名前からはみ出した業務もこなさなくてはいけません。
なので、「営業 兼 商品開発」なのです。

当社は小売（直接販売）はしていませんので、実際に売れるかどうかの前に、バイヤー様に商品の必要性を納得してもらう必要があります。例えば、店トータルで考える必要もあるため、自社製品が売れてもお取引先様の売り上げが全体で下がってしまっては意味がありません。揚げ物に比べて手間がかかる当社製品は、作るために当然人手を要します。なので、売れるけど他のものを作る時間がなくなって、結果売り場に商品が揃わず、お店は売り上げが下がったなんてこともありうるのです。

このような場合にどうするか。ここが営業の腕の見せ所です。 自社製品の調理方法を簡単にするのか、それとも他の商品が売れなくなっても売る価値があると説得するのか。 本当に売れるかどうかを証明するために、お客様の店舗に出向き自分で調理してテスト販売したり、アンケートを実施して反響をバイヤーに伝えたりと、営業個人個人でやり方は様々です。

人員が足りないことと各お取引先様によってスケジュールが違うため、これらの業務を各担当とも基本一人でこなしているのが実情です。営業部員は7名いますが一同に揃うことはまず無く、チームで動く機会が少ないのもその要員です。逆に言えば、自分しだいで自由に動ける、工夫できるということでもあります。

お取引先様によりますが、一月に2～5品くらいでしょうか。
「きのこの～」とか「夏野菜の～」というような季節商品なら2･3ヶ月。それ以外のものでしたら長ければ数年変わらずに扱ってもらえるものもありますが、大抵は3ヶ月程度でリニューアルしていきます。

料理が好きであること、食に詳しいこと、資格を持っていること・・・これらは特に必要条件ではありません。
この職業に必要なのは、臨機応変な対応と信念を貫ける粘り強さです。矛盾するようですが、相手や物事に合わせつつ結果を見据えて動けるバイタリティが必要です。
「これが売りたい!」という考えに固執して採用されない商品を提案しつづけてもいけませんし、簡単に採用されるからとそんなに売れない商品ばかり提案してもいけません。その先の結果に向かって動いてくれる人を今回募集しています。
『出来ない』で終了ではなく、『じゃあどうしようか』と考えられることが必要な資質です。